続き。
 
喫茶店でモーニングを食べてたら
父の携帯に着信が・・・。
 
 
 
* * *
従兄弟のババが危ないらしい。
 
従兄弟ババはガンで入院してたんだけど
今日 明日辺りがヤマで危険な状況になってるって。
 
 
11:20
病院到着。
2階談話室には身内が集まってた。
その中にはオリのジジババも。
 
従兄弟ババ→ジジの姉
 
に当たる人だから当然と言っちゃ 当然。
 
他にも10人くらい居てたかな。
顔は知ってるんだけど誰だろ?って人ばっか。
 
実は 従兄弟ババとも
2、3回しか会ったことなかったりするん。
 
 
話聞いたら はっきりした原因はまだ分からないから
今は集中治療室で検査してるんだって。
 
 
30分後。
従兄弟の園子が談話室に入ってきた。
 
 
14:00
園子ババの担当医から説明があった。
 
・ガンの進行が進んでいる。
・原因は糖尿病からの動脈硬化が考えられる。
・原因がはっきりした時点で全力を尽くす。
・それでも 最悪の状況を覚悟しておいて欲しい。
 
そんな感じの説明。
 
 
14:25
再び 談話室へ戻ったら園子が泣きだしたん。
 
『泣いたらアカン。まだ決まってないんやから』
 
そんな声も聞こえてきた。 
園子はそのまま 談話室から出て行っちゃって。。。
涙が止まらないんだろうな。
 
人間 泣いちゃいけないって思えば思うほど
悲しみが感情の第一線を突っ走っる。 
 
 
かけてやる言葉が無い。
 
 
 
15:30
父が夜勤だから 少しでも寝ないといけないってことで
3人で帰ることになった。
帰り際にコンビニのお弁当を貰った。
 
ババの娘さんが
急な出来事だったから きっと皆ご飯食べてないだろうと
合間の時間見つけて買ってきてたらしい。
 
 
16:10
帰宅。
 
お弁当を貰った時は食欲無かったんだけど
家に付いたら 空腹感がでてきて
あっと言うまにたいらげてしまった。
 
案外 人間なんてそんなモンなのかもしれない。
 
否。
きっと・・・。
オリがそう言う人間なんだ。
 
 
17:00
満腹感からか睡魔が襲ってきた。
 
 
23:00
起床。
 
居間に行くと母に言われた。
 
『おばあちゃん 8時頃なくなったって』
 
その言葉を聞いても 不思議と涙は出なかった。
所詮 そういう人間なんだろう。 
 
ボーっと居間でTVを見てたけど
なんだか落ち着かない。
 
10分後。
部屋に戻ると いきなり涙が出てきた。
 
大泣きって程じゃなかったけど
微量に それでも確実に 涙が頬を伝った。
 
 
園子ババ 享年79歳。
 
 
   
* * *
園子ババ。
お疲れ様。
 
闘病生活 ホントに辛かったんだろうな。
これからは
何も苦しむことなく眠ればイイ。
 
園子ババが旅立っても
アナタの周りには
アナタの為に涙を流してくれる人がたくさん居る。
 
それは。
涙を流してくれる人が 素晴らしいのではなく
涙流してくれる人を育てた アナタの素晴らしさ。
 
いつまでも 園子たちを見守ってやってください。
 
おやすみ。
 
 
 
 
 
―コモリ詩―
乾杯!
今君は人生の
大きな大きな舞台に立ち
遥か長い道のりを歩き始めた
君に幸せあれ!
 
長渕 剛
~乾杯~
 

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